失敗しない転職術!リハビリ職向け 連載【7話目】 病院以外で働く

  • URLをコピーしました!

シリーズ① 病院以外で働く!介護保険領の施設の場合

目次

介護保険分野で働く! 病院との違いは?

理学療法士を例にみると、日本理学療法士協会会員の67%が病院勤務です。ほとんどのリハビリ職が介護保険分野での勤務した経験が少ない状況です。ここでは介護保険分野でどのようにリハビリ職が勤務しているか?病院との違いをご紹介します。

介護保険分野でリハビリ職が働ける職場

訪問看護ステーション

訪問リハビリ

通所リハビリ

デイサービス

福祉用具など

病院との雇用条件の違い

病院は診療報酬が介護保険と比較して高めな分、雇用条件・福利厚生が良い傾向があります。

介護保険分野の事業所は、病院併設から中小企業による株式会社まで形態が広いので、リハビリ職の雇用形態にはバラつきがあります。

中小企業【株式会社など】では、初任給が高めに設定されていても、数年勤務しないと退職金がでないところもあるので、事前の確認が必要です。

【訪問系】訪問看護ステーション・訪問リハビリとは?

文字通りのリハビリ職が利用者様のお宅に訪問し、リハビリを提供します。

この二つのサービスの制度的な違いは今回は割愛し、働き手としてのメリット・デメリットをご紹介します。

訪問系 勤務のメリット

  • 子育て中のリハビリ職にはうれしい、土日休みが多い。
  • フレキシブルな勤務(直行直帰・パート勤務可能など)で時間の融通が利きやすい。

勤務は土日休みの事業所が多く、直行直帰、パート勤務OK(フレキシブルな時間で働ける)があるなど、子育て中のセラピストには嬉しい職場です。

後述するデイサービス・通所リハビリより、個別リハビリをする時間が長いので、ADL・IADLに特化した取り組みができます。

上手にアプローチ出来れば、利用者様の生活の質がぐんとあがるので、とてもやりがいがあります。

訪問看護ステーションに関しては、看護師との協働が病院より密になるので、リハビリ分野以外での知識や技術も獲得できます。

訪問系 勤務のデメリット

  • 移動は自動車、自転車など。交通事故や交通違反には十分注意を!
  • 病院勤務以上の礼節とコミュニケーション能力を高めよう。
  • 一人で訪問するため、急なアクシデントでも一人で対応する力をつける。

運転を伴う業務なので、交通事故には注意が必要ですサービス事業所の中には、制度的にグレーではありますが、職員の自家用車を使用させるところもあります。事前に確認することが大切です。

患者様のお宅に伺う特性から、病院とは異なる患者様の要望が強くでる事も多く、礼節やゴール達成のための上手な説明も不可欠になります。

病院と違い、利用者様が入院、施設入所、ご逝去などのイベントがない限りは、数年担当する場合があります。

良好な人間関係(本人、家族、ケアマネなど)を保つために、利用者様ファーストで対応しますが、その際の気疲れなどは出てくるでしょう。

訪問看護ステーションでは、難病やターミナルの患者様も多くなるため、医療依存度が高く急変時の対応を一人で判断し、対処しなくてはなりません。ある程度の経験を積んだ療法士が良いといえます。

雇用先も訪問という特性上、先輩療法士を同行でもさせない限りは、直接的な指導が出来ないのが現状です。

しっかりと指導をしてもらいたい方は、サポート【同行はいつまでしてくれるか?難渋するケースはどのように対処しているか?など】が充実しているか確認してみましょう。

【通所系サービス】 通所リハビリ・デイサービス

通所系 勤務のメリット

子育て中のリハビリ職にはうれしい、土日休みが多い。

職員の急な休みでも、カバーしあえるマンパワー。

多職種連携でリハビリ以外の知識も増える。

訪問看護と同様、土日休み、パート勤務OKなどフレキシブルな職場が多いのが特徴です。療法士が複数名で勤務するので、病欠、希望休対応で他の療法士同士でカバー出来ます。

介護職、看護職との他職種協働で利用者様をアプローチするため、リハビリ以外の知識を広げることが出来ます。

通所系 勤務のデメリット

・マンツーマンでの個別的なリハビリ時間が少ないので、病院ほど時間的に密に関われない。

介護報酬が医療報酬より低く、デイサービスに関しては機能訓練指導員1人につき、対 利用者様が5人以下でよいため、臨床時間は一回の利用につき20分程度と短いです。

特に徒手療法や生理検査などデータを用いた臨床が好きな方は、病院と比較して時間の制約もあって物足りなく感じる事もあるでしょう。

福祉用具 事業所

業務をする場合は、理学療法士、作業療法士の免許があれば、相談員として勤務ができます。

営業もするので、礼節には特に気をつけます。ケアマネジャーや利用者様、ご家族への丁寧な説明が必要です。

急な退院後のベッドの配置、家屋回収の手配、状態変化による歩行器のレンタルなどの、急なイベントにも対応出来るよう、柔軟な対応が求められます。

次回も引き続き、病院以外の職場について紹介します!

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次